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rating:5.05.0

もう昔の面影は有りません。

2022.05訪問

☃ 冬におすすめ

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口コミ詳細

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町並

~999円
rating:2.52.5

私はこの町にて40年近く生まれ育ちました。 私が小さかった頃は“ひがし茶屋街”―と申しますのは↓ 「あくまで“観光用の呼び方”だから」 ―といった認識でして、地元住民は専ら↓ “ひがしの廓(くるわ)” ―と、そう呼んでおりました。 時が止まったかの用に静かな 廓のメインストリートを、2・3人程の 観光客の方がカメラを首からぶら下げながら 散策し、時々足を止めてはシャッターを切る。 町内には日本髪を結ったお婆ちゃんが 実際に住んでて、鉢生けの花に水をやる…。 そんな“伝統建造物群保存地区”でありながら “実際に人の暮らしの有る町”―それが かつての町内の風景でした。 ところが…90年代に入り、 金沢の“町興しムーヴメント”が 盛んになるに連れて、この“廓”という呼称が↓ 「“廓”というのは“遊廓”を連想させ、 金沢の“雅”なイメージを損なう “下品な”呼び方だから改めよう」 ―と、市の経済同友会だか何だかが そんな事を言い始めました。 そこで“ひがし茶屋街”という呼び方が “後から考案された”―のです。 現在、この町内で“実際に生活を営む住人世帯”は ウチを含めてほんの数軒です。 北陸新幹線の開業により生活環境が激変し “人の住める町ではなくなった”事により 皆、立ち退きを余儀無くされたのです。 “茶屋街”と銘打ってはおりますものの、 “実際のお茶屋さん”は5・6軒程で、 実質的には“ひがしテナント街”です。 観光ガイドは↓ “有りもしなかったモノやコトを見て来た様に” ―熱く語る事によって、観光客の皆さんの “イメージ”を煽る事を専らとしております。 最後に1つだけご案内申し上げます。 ひがし茶屋街は“歩行者天国”ではありません。 観光客の皆さんが歩いておられる道は “生活道路”なのです。 よくよくご賢察の程をお願い申し上げます。

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