寿々喜

お重 お吸い物付き

昭和の雰囲気の通りを歩いていると、ひときわ煙を吐き出す渋い店があります。タトゥーの入った外国人のホールの方も相まって、スチームパンク系の店かと思う方も多いと思いますが、蒲焼屋です。 うな重がコスパ最高、味も最高ということでお伺いしました。 結論から言えば、最高でした。 5時ころ入店して、店内には3組くらい。お座敷を利用させて頂きました。衝立と壁のポスターとメニュー表が良い味を出しています。 席に座ると、まずは暖かいお茶が出てきます。このお茶が最高なんですよね。和を感じさせてくれます。 注文を聞かれて、もちろん、うな重にしました。 赤重やうなぎたたき丼などもあったのですが、冒険はせず。事勿れの精神です。 しばらく待つと、お吸い物と、なんと漬物とサラダが付いてきます。え？サラダ？と思う方も多いでしょう。自分も思いました。 お吸い物は三つ葉の茎？が多めで、食感が楽しく、味もちょうど良い塩梅。無限に飲めるタイプのお吸い物です。麩に見える白い丸はうずらのたまごです。うずらの卵ってどこに入っててもなんか嬉しいですよね。 漬物はたくあんと、キャベツか白菜(うろ覚え)のお新香です。多分白菜。 たくあんとお茶の相性はサイモンに対するガーファンクル。うっちゃんに対するなんちゃんですよ。現代風に言えば、サトシとピカチュウで良いですか。 これだけで帰っても良いかなとも思いましたが、落ち着きすぎてずっと居たいって気持ちが勝ったので留まりました。 お新香はピリ辛で、ビールなんかあったものなら、うなぎが来る前に出来上がってしまうんじゃないですか。 そしてサラダ。このサラダがすごく普通のサラダなんですよね。酸っぱい系のやつ。普通です。 店内に待ちも居なかったためか、実はほぼ同時にうな重も来ました。 香ばしい匂いと、美しいタレの輝きは見る人を魅了します。 ふわふわの身と、甘いタレのかかったご飯をかきこむのは、非常に危険です。依存性があります。一歩間違えたら、国内で食べれなくなっていたんじゃないでしょうか。 箸休めにお新香を食べて、またうなぎ。甘いと辛いで整うのはさながらサウナ。圧倒的な恍惚感。 実はこれらすべて店側のマジック。 気づいたら重箱には何も無くなっていて、満足感だけが残るというマジックでした。 きっと種は、愛想の良い店主さんしか知らないのでしょうね。 はい終わり！！！！