甲殻類と私 すがの

【昼】季節のおまかせ

まずは先付の蕪煮が出てきます。蕪は海老の出汁で煮たもの、菊あんはかつお節の出汁で煮たもの。蕪が柔らかくて箸でスーッと切れてしまうほど。 真魚鰹の煮物は香菜　生姜、葱が散りばめられています。塩と炭火で焼いた真魚鰹と茄子の芳ばしい香りが口に広がる上品な風味の一品です。 牡丹海老と針烏賊のお刺身は牡丹海老は肉厚で弾力がありつつも噛むととろける甘さと旨味が広がります。針烏賊がまた甘くてとろりとした食感で美味しいんですよね。 丹波栗の茶碗蒸しは蒸したもの、濾したものなどさまざまな栗が入っています。甘さ控えめでむしろ普通の茶碗蒸しよりもさっぱりしていました。 焼物は寒鰆の幽庵焼です。秋に関東に戻ってきた今が旬の鰆のことを寒鰆と呼ぶそうです。骨ごと焼いている肉厚の鰆は臭みがなくて美味しいですね。 子持鮎の揚げ物は3度揚げた鮎は頭から尻尾まですべて美味しくいただくことができます。卵がたっぷり入っていてプチプチ食感が堪らないですね。 無花果を上新粉に付けて揚げたものを青紫蘇にくぐらせてるそうなんです。梅っぽい風味がしてさっぱりしているのがまた口直しに良かったです。 舞茸の香りが口いっぱい広がるほどたくさんの舞茸が入っている舞茸のご飯。しかも舞茸がしっかり味付けされていて、舞茸だけをそのまま食べても美味しいんです。コクがある炊き込みご飯だなと思ったら胡麻油が入っているとのこと。 お食事の最後は甘味の胡麻豆富みたらし。目の前で作った生胡麻豆富は胡麻の香りが芳しくて良いですね。