旦過市場

北九州の台所とも呼ばれる市場。かつて神嶽川川岸湿地帯で、大正初期にイワシを積み込んだ伝馬舟の荷揚げ場となり、市場が始まったという。神嶽川上にせり出すようにあった多くの木造小売店鋪は戦時中に撤去されたが、昭和30年(1955)前後に現在の店舗となった。南北に伸びる約180mのアーケード街をメインに、20店舗以上の鮮魚店をはじめ、小倉名物ぬかみそだきの惣菜店、野菜・果物店、食肉店、乾物店、飲食店など120もの店舗が連なる。近海の新鮮な地魚、明太子、フグの一夜干しなどが安く手に入り、庶民的な市場の雰囲気も楽しめる。